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ふつうの男であれば、好意や愛情を抱けば、女性のすべてを知りたいと思います。そうする心の裏には「この女は完全におれのもの」という自信と証拠を得たいからです。 しかし近ごろの女性のなかには、 「一回や二回寝たからといって、おれの女だなんていってほしくない」 というような人もいるそうです。まったくその通りですが、言葉に出していうかどうかは別として、男はその女性を愛すればこそ、自分の支配下に置きたいものなのです。 「この女の男はおれだけ」という証拠を得て、自信を深めたい男に対し、大人の女性は、なかなかすべてを明かしません。明かしたら、いつか男があきてしまうことを知っているからです。 ★ 「あなただけ」はベッドの中だけで 若い男女がなぜ、簡単に別れるかといえば、二人ともすべてをアッケラカンと見せてしまうからです。もっとも霧の彼方に隠すような秘密がないのですから、当然といえばいえます。 すべてを知る、あるいは知らせるという場合は ① 相手の部屋に行き、一晩泊まる ② 過去を全部話してもらい、こちらも全部打ち明ける ③ 互いに全裸を見せ合う この三つが必要になります。 愛した側は、必ずこの三点とも知りたがるはずです。かりにあなたが、この三点を洗いざらい彼に見せたり、打ち明けたら、彼はよりいっそう、愛してくれるでしょうか？ それは「ノー」です。 たとえば③の全裸がそうです。彼に明るい光の下で全裸を見せたら、最初のうちは興奮して、彼を引きつけますが、そのうち飽きてしまいます。だから、さまざまなテクニックを使って、なるべくオールヌードを見せないことです。どうしても見せたいときは、電灯を暗くしましょう。 ②の過去もそうです。週刊誌の告白ではありませんが、「洗いざらい告白します。これが私の過去です」と話したら、どうなるでしょう？ 彼は次第に不機嫌になるはずです。 これらを微妙に脚色したり、かすかに隠したり、ときに謎めいた微笑をするから、彼は「もっと知りたい」という気になるのです。 それでいて、ベッドのなかで「あなた一人のものよ」と囁くのです。 こういったことができるというのも、あなたが大人だからです。 「大人」を演出することで、人生に陰翳が出てきます。光の部分はどんどん見せてかまいません。しかし、一転して陰の部分は謎に包んでおきましょう。 ① ほかに愛している男がいるのか、いないのか ② 結婚しているのか、いないのか ③ パトロンがいるのか、いないのか この三つのうち、一つでも二つでも微妙に隠しておきましょう。 セレブを演出している叶姉妹など、三つともわからないではありませんか？ 男を引きつける女には、こういう共通点があるのです。 |
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