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この本能は、競争社会で生きていくために、もっとも重要な本能です。当然、男女間にも当てはまり、人間はかんたんに手に入ってくるような異性には、興味を示さないのが普通です。 最近は、女性の社会進出が進んだとはいえ、やはり女性の評価はつき合っている男性の魅力や価値の高さで、周囲から評価されることが多いはずです。 つまり、イイ男から追いかけられれば追いかけられるだけ、女性の魅力の評価が高まるということです。 しかし、実際に追いかけられるようになれば、人は調子に乗ってしまい、自分評価を高くする傾向があります。 たとえば、「魅力レベル7」の男性が、あなたを必死になって口説き落とそうとしたら、『ひょっとしたら私の魅力価値は「レベル8」ぐらいあるのではないか』と自己評価してしまうということです。 「8のレベル」のあなたが、「7のレベル」の男性とつき合ったら損ですから、あなたは逃げ出したくなります。 また、逆にあなたのレベルを意識的に上げようとして、レベル7の男性が追いかけてきたら、逃げることもあるでしょう。そうすれば、周囲には「レベル7」の男性でもダメなのだから、「彼女の評価はレベル8ぐらいはあるのではないか」と勝手に邪推してくれます。 こういうことはビジネスの世界では日常茶飯事で、たとえばある株の銘柄が理由もなく上がりだすと、「なにかとてつもない発明をしたか、新製品を出すのではないか」と世間は憶測し、早く買わないと乗り遅れると思って、あれよあれよという間に株の値段が実際の評価以上にうなぎのぼりになったりします。あれと同じです。最後はもとの安値に戻るのです。 女性は「自分の魅力や価値を上げたい」という欲望は、やはりどこかの時点である程度抑えなければ、不幸癖がついてしまいます。 なぜなら、最終的には、絶対に振り向いてくれないような魅力の高い男性ばかりを追いかけるようになるからです。 自分の評価を過大評価している女性の恋愛では、いつも自分との魅力に差のある男性ばかりを追い求めることになり、それが原因で「都合のいい女」として扱われ、魅力的にバランスの取れた恋愛ができなくなります。 追いかけられれば逃げて自分の価値を高めるのは自然の法則ですが、自分の評価も客観的に知っておくことが自分の身を守るためには必要です。 |
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